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千葉県千葉市にお住いのK様邸(築13年のレスコハウス)の、新築後初めての外壁塗装と防水リフォームの施工例です。

更にその5年後の定期点検の結果も併せてご紹介します。

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施工前の現場調査時におけるバルコニー手すり下部のひび割れ。

K様が心配されていた外壁の不良部は、主として3パターンに分類でき、その内の1つ目が赤い丸線の部分です。ひび割れ部分から水が垂れてシミになっているように見えます。

その右横にも塗膜のひび割れがあり、更にその右横のコンクリート板の目地シーリングも割れていますが、ここでは割愛させていただきます。

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足場設置後、高圧洗浄前の状況。

割れた塗膜の隙間から水が垂れた痕跡が残っています。

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03レスコハウスK様邸_洗浄前.jpg

弱くなった塗膜は、素手で簡単に取れてしまいます。塗膜が完全になくなったコンクリート板の素地が現れています。

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04レスコハウスK様邸_洗浄前.jpg

手すり根元の反対(バルコニー)側を見てみます。

手すり根元付近から側溝部にかけての防水層には、ひび割れや浮き等何ら異常が見当たらないことから、これは手すり支柱に入った雨水が、コンクリート躯体の中を通って外部に流れ出たものと考えられます。

コンクリート躯体に埋め込まれた支柱に水抜きがないので、水抜き対策をする必要があります。

手すり支柱には必ず雨水が入るとは限りませんが、入る場合が少なからずありますので、防水で巻き込む場合は注意すべきです。

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手すり支柱の水抜きを設ける。

この部位で実際に悪影響が出ているため、ドリルで穴をあけるだけの水抜き処理ではなく、万全を期すために、グラウト工法を選択します。

空洞だった支柱内部に、水抜き穴の下端までグラウト(エポキシ樹脂モルタルを2回に分けて注入)を充填して固めてしまいます。

これにより手すり上部から浸入した雨水を、ここに新設した水抜きから排出させます。

←水抜きに関する別の記事参照はこちら

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外壁の弱い塗膜は撤去して、樹脂モルタルによる下地補修をしていきます。

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パターン(模様付け)補修後、塗装仕上げでこうなります。

どこを直したのか、見分けることが難しくなっています。

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K様の懸念事項の2つ目は、写真のような塗膜の劣化が外周にわたって数多く見られることです。

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脆弱塗膜を撤去した後、樹脂モルタルで補修をしています。

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劣化したシーリング材を撤去後、新規に充填しているところです。

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樹脂モルタルで補修したところにパターン処理を施します。

これにより補修したところが判らなくなります。

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K様の懸念事項の3つ目は、このような塗膜の剥離です。

新築後しばらくして症状が出たそうで、何度か直してもらったそうですが、直らなかったそうです。

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13レスコハウスK様邸_塗装中.jpg

既存塗膜の不良部は全て撤去し、下地を充分に整えてから塗装していますので、今度は剥離等の不具合が出ることはありません。

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外壁の塗装はハイブリッド遮断熱塗料「キ・ル・コ」(当時はキルコートという商品名でした)を使用し、4回塗りで仕上げています。

塗装した後でもPC壁板とPC床板との取り合い部分に、しっかりとシーリングが施されているのが、この写真でも確認できると思います。

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現場調査時における、屋上にあるペントハウスの斜壁コンクリート部材側面の塗膜の浮き。

K様の懸念事項には入っていませんでしたが、前述の3つの懸念事項が目に見えるものであるのに対し、こちらは外観上の異常は全く見当たりませんので、この辺はプロの視点を必要とします。

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既存塗膜の浮き部分を剥がしたところです。

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ペントハウス斜壁部分のメッシュ併用のウレタン防水(国交省X−2工法)で施工中。

改修工事の際には、ペントハウスの屋根、斜壁及びその立下り部分にも防水はすべきと弊社では考えます。


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18レスコハウスK様邸ペントハウス斜壁防水.jpg

ペントハウス斜壁に塗装工程の下塗り施工中。

メッシュ併用のウレタン防水(写真の濃い部分)が完了した後、遮断熱塗料キルコの専用下塗り材(写真の白い部分で、ウレタン防水層とキルコの間に入れる特殊な材料)を塗布しているところです。

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防水完了後のペントハウス周辺の状況。

バルコニー手すり内側には、施工前に敷いてあったユニットタイルを再度敷設し直しています。

コンクリート住宅の陸屋根にユニットタイルを敷き込むことは、夏場の暑さ対策に大変有効です。

屋上防水のトップコートは全面遮熱仕様にしていますので、ユニットタイルで蔽われていない露出部分の防水面も遮熱トップにより、効果は更に高まると思います。

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ペントハウス外壁の遮断熱塗装完了。

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ペントハウス斜壁部分の遮断熱塗装完了。

防水を施した屋根、斜壁及びその立下り部分も、外壁同様の遮断熱塗料のキルコで仕上げました。

この「キ・ル・コ」という塗料は、断熱塗料で有名な「ガイナ」と同等の断熱性能を有しながら、特筆すべき高い伸縮性と汚れ抑制効果を持ち合せ、コンクリート住宅との相性は抜群であるといえます。

弊社ではコンクリート住宅の施工が多いため、必然的に断熱塗装の「ガイナ」が突出して多くなっていましたが、最近では前述の理由から「キ・ル・コ」にすることの方が多くなっています。

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施工前の屋上とバルコニー。

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屋上、高圧洗浄後のひび割れ補修の作業中。

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屋上の防水下地調整(樹脂モルタル塗布)後、ひび割れ補修、伸縮目地シーリングそして入隅シーリングを施しているところです。

手すりの下の方にグリーンのテープが見えますが、支柱の水抜き処理でグラウトの注入をこの時点で行っています。

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防水施工中。

防水工事は屋上、バルコニー共に国交省X−1(通気緩衝)工法にて施工中です。

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屋上、バルコニーの防水と外壁塗装リフォームも完了。

屋上、バルコニー共、施工前に敷いてあったユニットタイルの敷き戻しも完了しています。

バルコニーでのPC外壁の防水立上り部分は、塗装で下端まで塗り重ねていますので、仕上がりも綺麗な上に、塗装と防水の取り合い部分での安心感が増しています。

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別の位置から見た屋上防水施工前。

植物の根は防水層を侵している場合がありますので、工事が始まるまでは、むやみに引き抜くことは避けましょう。漏水に繋がる危険性があります。

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別の位置から見た屋上防水施工後。

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施工前の外壁と基礎。

コンクリート住宅に断熱塗装をする際は、美観上もさることながら、熱効率の低下を避けるために、基礎にも断熱塗装をすることが望ましいと考えます。

写真は色見本の塗り板で、外壁と基礎の色を分けています。

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施工後の外壁と基礎。

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施工後の全景。

外構部分は菊水化学のグラナダフレッシュで塗り替え、全ての工事が完了しました。

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施工から5年後の状況。

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5年後のバルコニー手すり下部の状況。

ひび割れ部分や補修痕も全く判らない、健全な状態を保持しています。

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ひとつ前の写真での上から見た支柱周辺の状況。

若干の汚れはあるものの、不具合は全く見当たりません。

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バルコニー内側から見た支柱根元の状況。

水抜き穴から排出されたであろう雨水の汚れがうっすら確認できます。

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5年後の屋上防水露出部の状況。

ウレタン防水のトップコートの塗り替え時期の目安は、防水施工後5年前後と一般的には言われておりますが、今回の点検調査ではその時期に該当しますが、結果はどうなったでしょうか。

汚れは若干あるものの、ウレタン防水のトップコートはまだ艶があり、防水保護としての役割は充分に残しております。

膨れや亀裂その他の不具合も当然ありませんし、ドレーン廻りの状態も全く問題ありませんでした。

以上の調査結果をK様にお伝えし、トップコートの塗り替えメンテナンスには、まだ少し早いと思われ、あと2年ほど先延ばしすることにしました。

今回の調査ではこのような結果になりましたが、立地条件その他の要因によっては大きく変動することがありますので、参考程度にお考えください。

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屋上バルコニー手すりの内側から見た状況。

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最後に施工前の全景写真→施工後の全景写真→施工から5年後の全景写真をご覧ください。

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施工前の全景写真。

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施工後の全景写真。

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施工から5年後(令和4年現在)の全景写真。

PC住宅の中でも特にレスコハウス(ウベハウスと大栄プレタメゾンも同様)は、コンクリート躯体の内側に、ウレタンフォームの吹付けによるしっかりとした断熱(内断熱)が施されているので、冬場は本当に暖かく快適なのですが、相対的にコンクリート構造だけの弱点とは言い難い点ですが、昨今の猛烈な暑さはなんとかしたいものです。

夏場の暑さ対策として、蓄熱量が大きいコンクリート躯体の外側に遮断熱塗装することは、理にかなっており大変効果が高いと思われますが、実際はどうだったのでしょうか。

外壁に遮断熱塗料「キ・ル・コ」を塗ってから早や5年が経過しましたので、その率直な感想をK様に伺ったところ、やはり効果は出ているそうです。

特に2階におられることが多いそうで、夏場のエアコンの使用頻度が以前と比べて低くなったそうです。

<お客様の声>

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