エレベーターで屋上バルコニーに直接出るためのペントハウス増築

地下室から1階・2階に停止する既設のホームエレベーターをR階(屋上)まで延ばし、屋上バルコニーへ直接行けるようにするためにペントハウス(塔屋)を増築しました。

屋上ペントハウス増築前

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屋上ペントハウス増築前。

広々とした屋上ルーフバルコニーに行くには、一旦2Fのバルコニー出て、そこから螺旋階段を使っていました。

ふつうはそれで充分なのですが、K様邸(ウベハウス)にはホームエレベーターが新築時に設置済みです。せっかくあるのですから、これを屋上まで延長するだけで、屋上へのアクセスは格段によくなります。

電動シャッターにより半地下の車庫に入ったあと、そこからホームエレベーターに乗って屋上まで直行することも可能となります。

屋上ペントハウス増築後

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屋上ペントハウス増築完了後。

K様邸は、地下部分(手前の車庫3台分と、その奥の約20帖のAVルーム他)がRC(現場打ち鉄筋コンクリート)造で、1F及び2FはPC(プレキャストコンクリート)造で出来ています。

実は筆者がメーカー(今はもうありませんが)時代に設計したお家で、いずれは屋上までエレベーターを延長してもいいように、法令上および床面開口・壁量等構造上の検討を加えてありましたので、役所での申請をはじめとし、エレベーターメーカーさんとの打ち合わせ等もスムーズに行なわれました。

何の問題もなく工事を終えることができましたが、通常、屋上に増築をして、そこにエレベーターを設置するためには、構造上や斜線等の規制その他諸問題をすべてクリアしなければならず、そのハードルはかなり高いといえます。

そのため、実現できるケースは多くはないかもしれませんが、増築工事における防水に関して、あまりにも安易な考え方や施工そのものを、幾度か目にしていますのであえて取り上げています。

ペントハウス基礎完了後鉄骨組み

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屋上全体に防水工事も予定していますので、予め既存の手すりを全て取り外します。

既存手すりはパンチングメタルでデザイン性には優れているのですが、風の抵抗を受けやすく手すり支柱の根巻(基礎部分)が動き、それが原因で防水シートに切れやよれが生じていました。

それらの補修が終わったら高圧洗浄をしておきます。そして、ペントハウス用に鉄筋を組んでコンクリート基礎を作った後、養生期間をおいて鉄骨を組み立てます。

鉄骨組み完了

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ペントハウスの骨組みになる部分が完了したところです。

基礎部の防水巻き込み後水切りと建具の取り付け

基礎部防水巻き込み後水切りと建具の取り付け.jpg

この時点で屋上ルーフバルコニーの防水工事はトップコートを残し、ほぼ完了しています。基礎立ち上りまで防水を巻き込んでから水切り金物で押さえます。

この中にエレベーターが入りますので、後々漏水事故が起こらないように、細心の注意をもって防水処理を行なう必要があります。

ALCパネル取り付け及びタイル張り

ALCパネル取り付け及びタイル張り.jpg

ALCパネルの取り付け完了後、目地シーリングの処理をします。タイルを張る前に念のため浸透性の防水材を3回塗りました。

ALC板にタイルを張るのはあまりよくないのですが、メーカー勤務時代に同様なケース(新築時の鉄骨ALC造ペントハウスにタイル張り)はよく行なわれていて、ワンフロアに限っていることで不具合が起きたケースは過去にありませんでしたので、K様のご要望通りにタイルを張って全体イメージを崩さずに施工しました。

ペントハウス屋根の断熱防水施工中

ペントハウス屋根断熱防水施工中.jpg

ペントハウスの屋根面です。勾配モルタルを施してから防水工事に入ります。階段室用に斜壁を用いた塔屋と異なり、昇降機用なので全面フラットになることで、25mm厚の断熱材を入れた防水工法としました。

ペントハウス屋根の断熱防水工事完了

ペントハウス屋根断熱防水完了.jpg

ペントハウス屋根の断熱メルトーチ防水完了です。

エレベーター用開口内部の様子

エレベーター用開口内部の様子.jpg

ペントハウス内昇降機用の床面開口部から下を見たところです。外部の工事が終わって、これから内部の工事に入ります。

ホームエレベーター設置工事

ペントハウス内部にホームエレベーター設置.jpg

エレベーターの乗場部材をまずは取り付けます。

ホームエレベーター内部

ホームエレベーター内部.jpg

R階停止用のボタンも追加され、エレベーターの階層延長の工事が完了しました。

ペントハウス内部の断熱材吹き付け工事

ペントハウス内部の断熱材吹き付け.jpg

ペントハウス内部は暑くなりやすいため、断熱材は壁・天井共に約50mmの硬質ウレタンフォームを隙間なく吹き付けました。

また、通風を確保するために、ジャロシー窓と採風ドアを対面に設けましたので、この工事が終わったあとも何度かおじゃましていますが、暑さを感じることはありませんでした。

内部の内装工事中

ペントハウス内部の内装仕上げ.jpg

ペントハウス内部の内装を仕上げていきます。

内部の内装仕上げ完了

ペントハウス内部の内装仕上げ完了.jpg

フローリングやクロスを貼って内装工事の完了です。

屋上ペントハウス及び手すり取り付け完了

屋上ペントハウス及び手すり取り付け完了.jpg
屋上ペントハウス及び手すり取り付け完了2.jpg

最後にアルミ手すりの取り付けが終わり、増築工事のすべてが完了しました。ペントハウス外壁の二丁掛けタイルは、既存外壁と同じタイルが用意でき、既存タイルとの取り合いもきれいに納まったので、増築したようには見えない出来栄えになっています。

今回の工事は、四葉ホームの会社発足初期の頃の工事で、社員総出で毎日現場に入り、いい汗を流していました。各職種(仮設・基礎・建方・金建・板金・断熱・大工・クロス・電気・水道・塗装・防水・タイルその他雑工事)ごとに分離発注または自社施工をし、極力経費を抑えるよう努めました。

さらには小さい会社ならではの経費の少なさと相俟って、メーカーリフォーム(メーカーにいたから分かるのですが)の6〜7割程度の工事費で済みながら、品質的には確実にそれを上回り、K様には大変喜んでいただけました。

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