
外壁・門塀の塗り替え以外に、バルコニー・中間庇(ひさし)・屋根の防水工事、そしてバルコニードアやドアホンの交換等も同時に行ないました。外壁の劣化はかなり進んでおり、下地の補修を念入りに行なった上で塗装しました。下塗りに微弾性フィーラーを使い、中塗り・上塗りを弱溶剤二液形シリコン樹脂塗料で仕上げました。

施工前の建物外観(足場組み立て中)です。この写真では外壁が少し汚れている程度にしか見えません。


施工後の建物外観です。新築のように綺麗になりました。場所によってはそれ以上の仕上がりかも知れません。
でも、単にビフォー・アフターだけの写真では、塗り替えの場合の参考にはならないと思います。まして、工事途中の状況にいたっては、そこにお住まいのお客さまでさえ、わからないことのほうが多いのが普通です。
次以降の写真では少し細いところまで言及するかも知れませんが、ポイントになる部分を載せるようにしています。


施工前のバルコニー外側の詳細です。この大きさの写真でも、実際の状況をうまく表現することができませんが、塗膜の劣化やひび割れが数多く存在します。


バルコニー手すり外側面のひび割れ補修中です。ひび割れ部にエポソフトグラウトを注入したあと、ガラスメッシュをエポキシ樹脂で貼り付けたところです。これでひび割れが再発することはないでしょう。


ひび割れ補修箇所と、既存塗膜の劣化が顕著な部位に樹脂モルタル(セメンシャス2000)を塗布します。


下塗りの様子です。下塗り材(微弾性フィーラー)を、砂骨ローラーによって新たに模様を付けていきます。ひび割れ部分の補修のあとを、目立たなくするためです。塗膜の厚みも十分確保できました。


施工前のバルコニー手すり(S造)内側面と、床面防水の状況です。


既存の防水シートを一部切り取ったところです。防水層の下には既に水が廻っていました。防水立ち上り端末と手すりボード面の取り合い部の異常は特にありませんでしたので、雨水の浸入経路は手摺のひび割れ部分からと考えられます。


バルコニー内でのウレタン防水施工中の様子です。既存防水シート不良部撤去後に、樹脂モルタルで下地調整したあとの工程になります。


バルコニー内の防水は軽歩行用のトップコートを塗布して完了です。写真右側に2つの筒が見えますが、これは脱気筒といいます。防水層の下からの湿気を、この筒から排出させるために設けます。


バルコニー内の防水及び手すり壁の塗装が完了したところです。


施工前の屋上の状況。太陽熱温水器が設置されています。防水工事を行なう際、こういう障害物(失礼)をどう処理するかで、後々大きな違いとなって現れます。


温水器本体をジャッキで持ち上げ架台を設けました。防水層で巻き込むためにはこのほうが安全だからです。L金物とコンクリート平板の間には緩衝材としてゴムパッキンを挟みこみアンカー止めしてあります。尚、この処理は後の写真で出てくる、洗浄前にする必要がある部分的なシール補修とともに高圧洗浄前に行ないました。


太陽熱温水器の架台廻りガラスメッシュ補強。


高圧洗浄前に行なったほうがよい、と判断した部分のシーリング撤去および打ち替え。


既存の防水シート不良部を撤去しているところです。既存防水はこの屋上の他バルコニー・中間庇共、宇部興産のRAシート(2mm厚)でした。ノーメンテの割には長く持ったといえます。立ち上り部は全て撤去しましたが、平場の大部分はまだ健全な防水層を保っていました。


屋上の新規防水面に樹脂モルタル(セメンシャス200)を塗布したところです。鼻隠(ひさしの先端部分)の上半分の塗膜劣化が著しかったので、この部分まで延長して樹脂モルタルを塗布しました。


屋上の防水工事の様子です。屋上とバルコニー内についてはウレタン複合防水 国土交通省X−1工法とし、中間庇部分は国土交通省X−2工法としました。


屋上防水施工中。ひさし部分はガラスメッシュとウレタン防水3回目の塗布完了、平場部分の通気緩衝シートの上にウレタン防水2層目を塗布しているところです。


トップコート塗布して完了です。


屋上より俯瞰:施工前。


屋上より俯瞰:施工中。


屋上より俯瞰:塗装及び防水工事完了。


施工前のビルトイン車庫内部の状況。


施工後の車庫内部。


施工前の木製玄関ドアの状況。既存塗膜のクリヤーが部分的にはがれて変色し、全体的に古い感じは否めませんでした。ただ、玄関ポーチが広く取ってあり、雨の影響を直接受けないような配慮を感じさせる設計になっていましたので、ドア本体はまだしっかりしています。


全体に剥離剤により既存塗膜の除去後、オービタルサンダーによるケレン作業をしているところです。


木目を生かすため、キシラデコールで木部に塗料を吸い込ませていきます。色のむらがなくなるまで何回でも塗り重ねていき、最後にクリヤーで仕上げます。(この段階でまだ途中です)


外壁面に微弾性フィーラーで下塗りをしている様子です。


外壁面の1面が下塗り完了したところです。


外壁面の中塗り作業中です。中塗り・上塗りで使用した塗料は、エスケー化研のクリーンマイルドシリコン(弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料)で、超低汚染・超耐久の特長があります。


外構の既存塗装面ひび割れ部に、エポソフトグラウトを充填したところです。


下地調整として、樹脂モルタル(セメンシャス2000)を塗布。


下塗り材を砂骨ローラーでパターン付け完了。


すべての工事が完了。ドアホンの交換のみこの直後に行ないました。
<お客様の声>


<四葉ホームより>
ほんとうに綺麗になりましたね。Mさまに喜んでいただきまして、私たちも大変うれしいです。ご主人はお仕事の関係上、たくさんの工事会社とお付き合いがある中で、私共にご連絡いただきまして大変恐縮しております。工事内容を認めていただき、ほっとしています。さらに、工事完了後に広い敷地内の奥2面の外構工事も、別途ご注文いただきまして誠にありがとうございました。今後も誠心誠意対応させていただきます。ありがとうございました。