
ポリカーボネート屋根造作とサッシの取り付けにより、鉄筋コンクリート造の3階バルコニー全スペースをサンルームにリフォームしました。

施工前。
外壁塗装と防水工事の現場調査時に撮影した中の1枚。この時点では、サンルームのリフォームは想定されていませんでした。


施工後。
塗装及び防水工事中に、サンルーム設置のご依頼を受けました。普通に考えれば、各エクステリアメーカーから多数ラインナップされている既製のアルミ製サンルームを採用すれば、雨仕舞いその他をあれこれ考える必要はありません。
しかし、今回のケースでは、バルコニーが鉄筋コンクリートの梁や壁で囲まれています。既製のサンルームを設置する場合、後々のメンテナンスのことを考えれば周囲の壁から少し(人が入れる程度)離す必要があり、サンルームとして使えるスペースが想像以上に狭くなってしまいます。
したがって、その周囲の壁を生かすことにし、開口部にサッシを取り付け、屋根を造作することにより、既存のバルコニースペースをそのままサンルームにすることにしました。


施工前のバルコニー。


足場設置後、防水工事から始めました。写真は屋上パラペットの浮き部分を、アンカーピンニングエポキシ樹脂注入による防水下地の補修です。


屋上防水工事中。
ウレタン防水 国土交通省X−1工法による施工。改修用ドレーンの取り付け及び通気シート貼り完了。


バルコニー内コンクリート外壁のひび割れや爆裂等の下地を補修中。


外壁塗装と防水工事がほぼ終了。


ポリカ屋根の下地造作。


パーゴラ風ポリカ屋根の下地造作完了。
ナチュラルで明るい雰囲気にするため、屋根構造部材はウエスタンレッドシダーを使用し、パーゴラ風の屋根としました。また、雨排水は正面タイル外壁の外観を損ねないよう、内側に箱樋を設け板金処理し、既設の排水溝に接続しました。


事前にEPTゴムを貼ったアルミフラットバーでポリカーボネートプレートをビス固定。


既存の開口部にサッシ取り付け。


既存の開口部にサッシ取り付け完了。


新設サッシ及び水切り廻りシーリング処理完了。


厚さ3mmの透明ポリカーボネート板取り付け後、ポリカ専用シーリング材を充填し完了。


3Fバルコニーにポリカ屋根とサッシの取り付けにより、明るく開放感のある、広いサンルームが出来あがりました。


施工前の外観。


施工後の外観。
3Fバルコニーがサンルームに変わりましたが、2Fのサッシに色・デザインを合わせましたので、外観もかなり良くなったと思います。