断熱ブロックが敷き詰められた屋上バルコニーの防水工事 施工中と施工後.jpg

コンクリート住宅(大成建設パルゼット)の防水改修工事です。

ペントハウスのある屋上ルーフバルコニーには、ウレタン防水層の上に断熱ブロックが敷き詰められ(大成パルコン及びパルゼット共通)、その上にアルミ手摺が設けられています。

断熱ブロックが敷設されている場合の防水改修工事を行う場合は、防水層の上にあるこれら断熱ブロックとアルミ手摺は一時的に取り外し、防水工事が終わった後に再度設置し直す必要があります。

断熱ブロックが敷き詰められた屋上バルコニーの防水工事 施工前.jpg

施工前の屋上ルーフバルコニー。

ウレタン防水層の上に断熱ブロックが敷き詰められ、更にその上にアルミ手摺が設置されています。

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断熱ブロックが敷き詰められた屋上バルコニーの防水工事 高圧洗浄.jpg

ペントハウス屋根の高圧洗浄中。

この後、下の方に見える屋上ルーフバルコニーに敷設されている断熱ブロックの表層や、露出している防水層にも高圧洗浄を行います。

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断熱ブロックの一時取り外し.jpg

敷設されている断熱ブロックを一枚づつ丁寧に取り外していきます。

接着と不陸調整を兼ねたモルタル団子がなかなか取れない場合もありますが、無理はしないよう慎重に行えば割れることはほとんどありません。

但し、既設のアルミ手摺の根巻(基礎)は解体撤去するため、直下の断熱ブロックは破損してしまう場合がありますので、その断熱ブロックは新品に交換することになります。それ以外の断熱ブロックはそもそも耐久性が高いので、再利用しても何ら問題はありません。

※大成パルコン(パルゼット)で使用されている断熱ブロックは、50mm厚のポリスチレン系の断熱ボードと15mm厚のモルタルを工場で同時成型された製品です。

この製品は製造時期により、一部(極少数と思われますが)の製品に、この断熱ボードとモルタル層の接着不良による、剥離現象に出くわすことがあります。

その場合の断熱ブロックは、残念ながら再利用ができません。新品の断熱ブロックに交換するか、断熱ブロックそのものの敷設を取りやめるかの選択をするしかありません。

現場調査時に、その兆候をある程度予測できる場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。

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断熱ブロックの一時取り外し②.jpg

断熱ブロックは一時的な保管場所が敷地内に確保できれば、そこに降ろしてまとめておきます。

しかし、そうでない場合には今回のように、片側づつ2回に分けての防水工事となります。

また、アルミ手摺も場合によっては、ばらして下まで降ろすこともありますが、今回のように足場を利用して手摺の固定等安全性が確保できるのであれば、根巻だけを解体撤去して手摺をばらさず、支柱を含む本体を浮かしての作業が可能となります。

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既存ウレタン防水層脆弱部撤去.jpg

既存ウレタン防水層の不良部分撤去。

施工前の現場調査で2階の2室にまたがっての雨漏りがあることを確認していましたが、ほぼ予想通りの展開になりました。防水層の層間に水が入り込んだ場合は写真のように簡単にはがれてしまいます。

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既存ウレタン防水層脆弱部撤去②.jpg

モルタル団子の除去及び、既存防水層の不良部撤去。

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既存ウレタン防水層脆弱部撤去③.jpg

写真の赤丸部分の階下の一部にそれぞれ漏水が見られました。

防水工事の工法に関しては、一部漏水箇所が見つかったとはいえ、最小範囲で収まっていたため通気工法は取らずに全面メッシュ(ガラスクロス)敷き込みのウレタン防水(国土交通省X−2工法)としました。予測していた通りでした。

特に、雨漏りがある場合の事前の防水調査では、露出防水と異なり断熱ブロックがある場合、これを全て撤去しなければ雨漏り部分の範囲や程度、さらには場所の特定さえも出来ません。

これらを的確に予測するためには、お客さまからのヒアリングや実際に雨漏りしている部屋等をつぶさに確認したうえで、数多くの経験値により判断するしかないと思います。

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樹脂モルタル全面塗布.jpg

漏水部分を含む防水不良部に、仮防水を施し2回目の高圧洗浄後、不陸調整を含む下地処理として、エポキシ系樹脂モルタルを下地全面に塗布。

これでやっと防水工事をするための事前準備がすべて整いました。

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ウレタン防水 国交省X−2工法①.jpg

下地にプライマーを塗布した後、立上り・パラペット天端にウレタン防水塗布及びメッシュ貼り。

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ウレタン防水 国交省X−2工法②.jpg

パラペット天端のメッシュ貼り。

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ウレタン防水 国交省X−2工法③.jpg

平場部分にも全面メッシュ貼り完了後、ウレタン防水一層目塗布完了。

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ウレタン防水 国交省X−2工法④.jpg

ウレタン防水二層目塗布完了。

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ウレタン防水 国交省X−2工法⑤トップコート.jpg

トップコート塗布。

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断熱ブロック敷き込み①.jpg

トップコート塗布の完了及び乾燥後、断熱ブロック敷き込み。

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断熱ブロック敷き込み②.jpg

片側の断熱ブロック敷き込み完了。

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断熱ブロック敷き込み③.jpg

片側に寄せていた断熱ブロックを移動し、その部分を同じ工法(高圧洗浄はこれで計3回目になります)にてウレタン防水を施工。

片側づつの防水施工であっても、継ぎ目のない(シームレスな)防水層を形成しますので、防水性能や美観を損ねることはありません。

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断熱ブロック敷き込み後、手摺根巻設置.jpg

断熱ブロック全面敷設完了後、アルミ手摺を元の位置に再設置。

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一部シーリング処理.jpg

今回はI様のご希望で、断熱ブロックの表層を遮熱トップ(防水ではなく保護塗装です)で仕上げました。そのため僅かなブロック間の不陸やズレの解消のため、何度も踏んで確認したうえで必要と思われる箇所に、サービス工事として弊社で勝手に忖度し、緩衝材としてシーリング処理を施しました。これで踏んだ時の違和感はなくなりました。

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一部シーリング処理完了.jpg

断熱ブロック及び手摺根巻のシーリング処理完了。

また、ブロック間を連結させる部材であるサンドイッチ金具に錆止めを塗布。これで遮熱トップ塗布前の必要な処理完了。

断熱ブロックはコンクリート住宅にとって、躯体(スラブ)の外側に断熱層を配置するため理想の断熱工法と言えますが、半面、断熱ブロックの表層モルタルが夏場に高温となり、更にジョイントの金具に至っては火傷を負いかねない温度になるといったデメリットがあることも事実です。

屋上をルーフバルコニーとして歩行を前提としているケースでは、それらのデメリットの解消として遮熱トップの塗布は有効であると思います。

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断熱ブロックの上に遮熱トップコート3回塗り.jpg

断熱ブロック表層に遮熱トップコート塗布完了。下塗り後、遮熱トップ2回塗りの計3回塗り仕上げです。

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断熱ブロックの上に遮熱トップコート3回塗り②.jpg

養生を撤去し、断熱ブロックの遮熱トップ完了。尚、今回の断熱ブロックの脱着による破損は、1枚もありませんでした。

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断熱ブロックの上に遮熱トップコート3回塗り③.jpg

屋上防水工事完了。

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同時施工の外壁塗装はガイナ4回塗り.jpg

外壁塗装は断熱・遮熱塗料のガイナを4回塗りで仕上げました。

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施工前の2Fバルコニー.jpg

バルコニー防水施工前。

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施工後の2Fバルコニー 国交省X−2工法.jpg

バルコニー防水施工後。(ウレタン防水国交省X−2工法)

パルゼットのI様邸 お客様アンケート.gif

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